女性は、腹痛を訴えることが多いです。しばしばそれは救急外来でも目にします。

問診で男性医師が、最終月経や性交の有無について聞いても明確な回答が返ってこなかったり、はっきりと否定される場合でも、実は妊娠していたということはよくある話です。腹痛を訴える女性でまず念頭におくのが、妊娠です。

生理の時に毎回痛いというのであれば、それは月経困難症と判断できます。

原因は子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症が考えられます。

診断方法は、超音波、MRIなどの画像診断です。

今回だけ痛かったという場合には、卵巣出血、排卵痛など一時的な症状によることもあるかもしれません。

悩まず相談してください。

腸の痛みの特徴は、蠕動によって痛かったり痛くなかったりするところです。

しかし炎症がひどく波及しているときは痛みは持続的になるでしょう。

胃腸炎はしばしば起こります。水分補給としっかり休息をとることで治ることも多いかと思いますが、人によっては消火器内科で点滴などによる治療が必要になることもあるかもしれません。

婦人科疾患以外でも腹痛の原因は様々です。お腹が痛いというだけではどこに行ってよいかもわからないこともあるでしょう。

本当に痛くてどうしようもない、冷や汗が出る、動けない、意識が遠のく、そんな場合は救急車も利用することもあるかもしれません。その場合は、上記で話したような緊急疾患の場合もあります。

痛いときもあったけど、なんとか病院に行けるという場合は、原因に関して当院でも努めて原因究明に尽力したいと思いますのでいつでも来院してください。