Q&A

受診や薬の服用前の疑問や不安への回答

月経の度に生じる痛みや不調はとてもデリケートな問題です。痛みを我慢するのではなく、適切な治療を始められるよう、月経困難症に特化して診療しております。診療や薬の内服についてのよくある疑問点についてもまとめてご紹介しておりますので、ご不明点がおありの際はご参考いただけます。

Q 月経困難症の症状は閉経するまでずっと続くの?
A

機能性月経困難症の場合、年齢とともに、また、妊娠・出産によって、症状が軽くなることもあります。 器質性月経困難症の場合には、原因となっている病気を治療することが必要で、治療により軽快する可能性もあります。

Q 市販の鎮痛薬で痛みがおさまっていれば大丈夫?
A

一時的な痛みを抑えるには鎮痛薬は有効な薬剤です。しかし、鎮痛薬を飲んでも痛みが治まらなくなったり、痛みがひどくて鎮痛薬の量がだんだん増えてきたりする場合は、婦人科を受診することをおすすめします。また、器質性月経困難症の場合、原因となる子宮内膜症などの病気を治療する必要があります。 また、「こんなことを病院で聞いても良いものなの?」などと心配せず、学校や友人関係など、悩みごとを婦人科の先生に相談してみてはいかがでしょうか。

Q ほうっておくと、不妊やがんの原因になるの?
A

器質性月経困難症の原因のひとつである子宮内膜症は、不妊との関わりも深いことがわかっています。必ずしも不妊の原因となるわけではありませんが、病状が進むと妊娠に悪い影響があるといわれていますので、早めの治療が大切です。 また、子宮内膜症そのものは、痛みがあっても良性の病気なので、生命をおびやかすことはありません。しかし、子宮内膜症で、チョコレートのう胞という病変が卵巣に発見された場合は、まれにがんになる可能性がありますので、定期的に検査を受け、適切な治療を行うことをおすすめします。

Q お薬を飲む以外に、日常で気をつけることは?
A

婦人科での治療以外にも、日常生活のちょっとした工夫が、月経困難症のつらさを和らげてくれます。 入浴や携帯用カイロの使用などで温める、適度にストレッチや運動を行うことなどを心がけると良いでしょう。また、リラックスできる時間をつくることも大切です。

Q パートナーの男性と一緒に受診してもいいですか?
A

大変申し訳ございません。パートナーのことが心配で一緒に受診されたい、不安だからパートナーに一緒にいてほしい、というお気持ちは十分理解しております。しかし、他の患者さまにとっては、いち男性になってしまいますので、来院される皆さまのことを考えますと、このような体制をとらざるを得ません。

女性にとって重要な問題だからこそ、生理痛をはじめとする月経困難症やピルの服用などについての疑問を幅広くご相談を承っております。また、よくいただく質問を回答と併せてまとめております。「ずっとこの痛みと付き合う必要があるのかな」「市販の鎮痛薬を使えば良いのでは」といった様々な疑問に納得のいく答えを見つけ、必要に応じて受診していただけるように努めております。婦人科のオンライン診療も承っておりますので、多忙さや診療までの待ち時間などの問題で来院をためらっている場合にもぜひご活用ください。